岐阜県高山市丹生川町、国道158号沿いの「飛騨大鍾乳洞」と
岐阜県郡上市八幡町の「美山鍾乳洞」・「大滝鍾乳洞」・「縄文洞」・
「郡上鍾乳洞(旧油石洞)」・「蛇穴」をご紹介します。
0.奥飛騨 「両面宿儺洞と鍋」(岐阜県高山市丹生川町日面) 1. 〃 「飛騨大鍾乳洞」 ( 〃 ) 2.郡上八幡 「美山鍾乳洞」 (岐阜県郡上市八幡町美山) 3. 〃 「大滝鍾乳洞」 (岐阜県郡上市八幡町安久田2298) 4. 〃 「縄文洞」 (岐阜県郡上市八幡町安久田1553) 5. 〃 「郡上鍾乳洞」 (岐阜県郡上市八幡町入間) 6. 〃 「蛇穴(じゃあな)」(岐阜県郡上市和良町野尻) |
上表の順序で紹介します。
まず時価2億円の金塊盗難で有名な
0・両面宿儺洞と鍋 高山市丹生川町日面 |
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「両面宿儺洞」は飛騨鍾乳洞の向かいの山の中腹にあります。
これは、土産店裏の山に「両面宿儺洞」があり、地元に残る伝説から「宿儺鍋」が作られました。 |
では両面宿儺と鍋の因縁とは?
両面宿儺と鍋 鍋との因縁 |
鍋の脇には「両面宿儺洞」の看板があります。
両面宿儺について(出典:フリー百科事典ウィキペディアより) 両面宿儺は上古、仁徳天皇の時代に飛騨に現れたとされる異形の人、鬼神である。 「日本書紀」において武振熊(たけふるくま)に討たれた凶賊とされる一方で、岐阜県の在地伝承では毒龍退治や寺院の開祖となった逸話も残っている。 『日本書紀』仁徳天皇65年の条に両面宿儺が登場する。 (現代語訳) 飛騨国にひとりの人がいた。宿儺という。一つの胴体に二つの顔があり、それぞれ反対側を向いていた。頭頂は合してうなじがなく、胴体のそれぞれに手足があり、膝はあるがひかがみ(【膕】「ひきかがみ」の音変化》ひざの後ろのくぼんでいる所。)と踵(かかと)がなかった。力強く軽捷で、左右に剣を帯び、四つの手で二張りの弓矢を用いた。そこで皇命に従わず、人民から略奪することを楽しんでいた。それゆえ和珥臣の祖、難波根子武振熊を遣わしてこれを誅した。 |
洞があるのは土産物店の裏山の中腹にあります。
両面宿儺洞へ行くには |
土産店の裏へ回ると洞への上り口があります。
土産物店の並びを裏へ回ります。 |
道路脇に登り口の階段と柵があります。 |
登り口には洞窟まで登れない方のために「両面宿難遥拝所」があります。 |
「鍾乳堂」のご主人(保存会今尾会長)が鍵を開けてくれて、洞内の電灯の電源を入れてくれます。 |
両面宿儺の伝説 (岐阜県丹生川村企画観光課発行) 日本古代史の中で耶馬台国から草創期の、謎の4世紀とされる時期があります。 即ち、大和王朝発展期に至る約100年の課程です。 文献的には「古事記」と「日本書紀」に描かれる王権成立と発展の時代であり、大型古墳時代開幕の時でもある。 およそ1、500余年のむかし飛騨にも大和朝廷の力が及び、大八椅命が斐陀国造に任じられています。 飛騨を支配していた両面宿儺は朝廷に従わなかったので仁徳天皇の命令を受けた武振熊(たけふるくま)命が討伐の兵を進めました。(つづく) |
両面宿儺の伝説(その2)岐阜県丹生川村企画観光課発行より |
両面宿儺の伝説(その3)岐阜県丹生川村企画観光課発行より |
両面宿儺の伝説(その4)岐阜県丹生川村企画観光課発行より 武振熊命一行はやがて前方に一際高く聳え立つ乗鞍岳を仰ぎ、宿儺の居場所の予感を受け、左側の渓流小漢僧谷を目指しました。 宿儺の本拠天然要害の出羽ヶ平両面洞窟を発見し、洞窟を目指して岩山をよじ登り激しい攻防戦がくりひろがりました 50人力宿儺は岩石を投げ落とし、大木を引き抜いて投げつけ、神業のような敏捷さで走り回って戦い続けました。 少人数の宿儺勢次第に疲れ、最後は宿儺と武振熊命の組打ちとなり、岩屋の前で凄い一騎打ちとなりました。 とうとう命に組み伏せられ縛られてしまいました。 宿儺の超人的な能力に感じ入った命は、降伏して従うよう奨めましたが、頑として聞き入れず、やむなく討ち果たしました。(つづく) |
両面宿儺の伝説(その5)岐阜県丹生川村企画観光課発行より |
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途中鉄製の階段を約20分かけて、4折れ登ると両面宿難洞へ着きます |
奥の宿難像までは約5分。 |
両面宿難は大変な場所に住んでいたのです。 |
両面宿難の詳しくは「両面宿難の飛騨善久寺・千光寺編」をご覧下さい |
次に飛騨鍾乳洞をご案内します。
時価2億円の金塊盗難 高山市丹生川町日面 |
昭和四十年代に開館し当時のマイカーブームに乗り大繁盛しました!
その後敷地内に個人コレクション館「大橋コレクション」を開設し、「2億円」の金塊を展示し入場者に触らせていましたが、
平成19年(2007)3月に白昼、3人の男に襲われ「金塊」が奪われたことで、再び話題を呼びました。
入場料は大橋コレクション館と鍾乳洞見物を合わせた金額です。 |
入場料はこの「飛騨ミュージアム美術博物館」入館料も含まれています。 |
営業案内 |
館内は撮影禁止のため画像なし |
100kg(2億円)の金塊が71,1kg戻ってきた。 |
さて、いよいよ鍾乳洞内へ!
博物館からブリッジを渡ると山の中腹に入口があります。 |
中は夏でもヒンヤリ暗くて一瞬「怖い!」 |
この画像は「飛騨大滝鍾乳洞」のHPから借用してますので |
まずは「海ゆり化石」 |
足場はしっかりコンクリート製で安全! |
照明があり階段も安全です。 |
見事な鍾乳石が続きます |
「七福神」 |
広い場所に出ました |
「神秘のローソク」(ここまで約11分) |
飛騨大鍾乳洞の特徴 今は標高900mですが2億5千万年前は海底にあり、海中生物の市外が降り積もりできて |
「学名」洞穴シールド(ここまで約12分) |
「第1出口」 この先にも途中出口があります。第2の出口は約20分の場所です。 |
この画像は「飛騨大滝鍾乳洞」のHPから借用してますので |
30mの川底のトンネルを通って第2洞へ出ます。 |
「王冠」はうまく撮れませんでした。 |
途中に滝もあります。 |
東洋一の石筍(せきじゅん) |
ここに第2の出口があります。 |
真上に洞が延びています。 |
名称を忘れました。 |
「大仏の耳」、「多宝塔} |
もうすぐ出口です。 |
やっと出口へ着ました。(入口から約30分)
入口から約30分でした。 |
出口はだいぶ高い山の中腹へ出たようです。 |
みやげ物店と食堂が待っていました。 |
駐車場までは、かなりの階段と廊下を下ります。
長い長い廊下を下ります |
途中に土産店と食堂があります |
まだまだ下りの廊下は続きます。 |
やっと駐車場が見えてきました。 |
広場の売店は暇そうでした。 |
続いて郡上八幡町の「美山鍾乳洞(旧八幡大鍾乳洞」・「大滝鍾乳洞」・「縄文洞」
・「郡上鍾乳洞(旧油石洞)」をご案内します。
左から |
郡上八幡で一番最初の鍾乳洞だそうです。
2・美山鍾乳洞 岐阜県郡上市八幡町美山 |
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世界でも珍しい「立体迷路型鍾乳洞」です。 |
立体的迷路型タテ穴鍾乳洞 |
大人(中学生以上) 800円, 小人(3才〜小学生) 400円. |
現地の説明板より 天然記念物にも指定されており、立体迷路型の世界でも珍しいタテ穴式鍾乳洞です。 総延長は約2000m以上あり、そのうち一般観光洞は約800mです。 開発するときにも手を加えず、大自然をそのまま残し造られています。 2億5千万年以上かけて造り上げた造形美と壮大なスケールには圧倒されるでしょう。 また照明の無い未開洞では、洞窟探検(ケイビング)を体験することができます。 施設内では食品サンプル体験教室もあります。 |
美山鍾乳洞の特徴 この付近一帯は美山洞穴郡と呼ばれ、約2億5千万年前のペルム紀の海底で出来た石灰岩が多くあり、その中に数十の鍾乳洞が分布しています。 これらの洞穴から、現在では日本にいないナウマン象、ヘラ鹿、ヒョウ、大角鹿など住む所の違う動物の化石が一緒に発見され、さながら博物館といったところです。 (現地説明板より) |
洞窟探検(ケイビング)も予約すればできます。 |
洞への入口まで少し歩きます。 |
名前の間違いの基の杭 |
ここにも「大」の上に |
入ったすぐが「1.揺監の間」 |
続いて「2.仙人の乳房」そしてこの「3.緞帳(どんちょう)の間」へ |
続いて「4.竜宮の間」へ |
見物客が投げたお賽銭がイッツパイ! |
次は「5.希望の亀」 |
「6.夢のシャンデリア」 |
「7.月宮殿」 |
「8.地蔵堂」 |
「8.地蔵堂」から「9.竜宮殿」へ |
「9.竜宮殿」 |
「10.鐘乳銀座」 |
急な階段を上下するので子供達は大喜び! |
「11.夢の宮殿」 |
「12.辛苦路」 |
どんどん下って「13.天恵の石柱」へと続きます |
「14.愛のトンネル」を通って「15.仙洞の間」へ |
道は地底へどんどん下ります |
「16.伏竜の間」 |
「17.昇竜殿」 |
次はどんどん登ります |
「17.昇竜殿」から「18.月光殿」へは平行移動です。 |
まだまだ続きます。 |
「18.月光殿」へ出ました。 |
「18.月光殿」 |
「19.珊瑚通り」から「20.万象の聖」へ |
そして「21.地獄通り」から「22.紅葉谷」へ |
「23.真珠の滝」 |
滝つぼには硬貨がいっぱい撒かれていました。 |
「24.愛憎の谷」から「25.観音堂」へどんどん登ります。 |
「26.雪渓の大瀑布」 |
「27.天人の間」から「28.羽衣の渓谷」へ |
こうもりだ!出口が近い |
「30.天人の舞踏場」 |
「31.千仞の谷」 |
先方に外の明かりが見えてきました。 |
出口です。 |
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外は凄いパノラマです。 |
かなり高い所まで登ったようです。 |
郡上八幡「大滝鍾乳洞」は国道256号を美山鍾乳洞へ向かう途中の「堀越峠」を右折(西)の
約2km先に二つの鍾乳洞があります。
左から |
まず「八幡大滝鍾乳洞」へ
3.郡上八幡・大滝鍾乳洞 岐阜県郡上市八幡町安久田2298 |
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大滝鍾乳洞は総延長2kmに及ぶ東海地区最大級の石灰洞窟です。
現在は鍾乳石の発達した約700mの通路を公開しています。
洞窟内最深部には落差30mの地底滝があり、これに代表される豊富な水が
今なお鍾乳石を成長させています。このため大滝鍾乳洞の鍾乳石は本来の
色である乳白色のものが多いのが特徴です。
金属イオンが溶け込み赤くなった鍾乳石や光を透す透明度の高い鍾乳石、
数え切れない石華等さまざまな種類の鍾乳石をご覧いただくことができます。
(以上パンフレットより)
この鍾乳洞は洞内の大きな滝が売り物です。 |
入場券は「大滝鍾乳洞」と「縄文洞」をセットで買うと多少割引になります。 |
鍾乳洞へ入るにはケーブルカーで登ります。 |
鍾乳洞入口 |
大滝鍾乳洞 本洞は古生代の石灰岩中に生じた断層が地下水によって溶解・拡大されてできたものである。 東西270m、南北40m、高低差100mの範囲に八層にわたり生成している。 現在までの調査でも、既に1000mを超える通路・広間が知られており、 更に上部に延長が期待される当八幡地域最大級の鍾乳洞である。 (現地説明板より) |
鍾乳石は小さなものばかりで美山鍾乳洞を見た者には物足りません |
唯一の売りの「滝」へ着きました |
大滝 地底の滝では日本一の規模を誇るこの滝は高さ約30m、その水源はまだ探査されていないが約 4kmさかのぼっていると思われます。 滝の位置は地表より60m下にあり、大滝鍾乳洞のシンボルっとなっています。 (現地説明板より) |
ほとんど岩ばかりの洞道です |
出口が見えてきました |
帰りの山道の下に登りに乗ったケーブルカーが見えました。 |
釣り堀や土産物店などありますが鍾乳洞としてはお勧めできません! |
次は縄文洞(鍾乳洞ではありません)
4.郡上八幡・縄文洞 岐阜県郡上市八幡町安久田1553 |
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縄文洞 東西100m,南北55m,高低差55mの範囲に、7層にわたって形成されつつある多層迷路型の鍾乳洞で、数々の「溶蝕痕」で知られています。 |
縄文人が住んでいた痕跡があるのが名前の由来です。 |
「安久田地獄穴洞窟遺跡 付 縄文土器」碑脇のを通り木橋を渡ると洞口へ着きます。 |
東西100m,南北55m,高低差55mの範囲に、7層にわたって形成されつつある多層迷路型の鍾乳洞で、 |
縄文人が住んで居た痕跡の焼けた木片 |
この辺りに多少鍾乳石があります。 |
この広間は縄文時代から弥生時代にかけて住居に利用された場所です。 |
やがて出口です |
縄文人の住居に興味のある方は最適です。 |
大滝鍾乳洞・縄文洞から
国道256号の堀越峠まで戻り国道を東へ進むと約3kmほどの道端に看板が見えます。
(郡上八幡の一番奥(東)の鍾乳洞で「和良(わら)」に近いところです。)
5.郡上八幡・郡上鍾乳洞 岐阜県郡上市八幡町入間 |
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大人 500円 |
国道256号の「貢間」地区あたりの大きな看板が目印です。 以前は、油石洞とよばれていた鍾乳洞です。 |
看板の反対側の民家が持ち主のようです。 |
土日のみ公開と聞いていましたが休日(留守!) |
郡上鍾乳洞(久油石洞) |
次は「蛇穴」へ
鍾乳洞ではありませんが、「郡上鍾乳洞」より国道256を東へ約2kmほどの北側の谷を登ったところにあります。
6.郡上八幡・蛇穴(じゃあな) 岐阜県郡上市和良町野尻 |
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「蛇穴」は国道256を和良村へ入って鹿倉川の橋の袂を北へ入る2km程に在ります。 |
蛇穴(じゃあな) 美しい清水が湧き出る奥行き約25mの鍾乳洞。 昔、見るも恐ろしい大蛇が出て天に昇っていったという伝説が残っています。 この水は岐阜県の名水50選になっているほか、この水を使って「福和良泉(ふくわらい)」という地酒が造られています。 (郡上市観光連盟公式サイトより) |
以上で「飛騨大鍾乳洞」